コラム

プロフィール

高山かおる

  • 足育研究会 代表
  • 済生会川口総合病院皮膚科部長
  • 東京医科歯科大学大学院 皮膚科学教室特任講師
  • 医学博士
  • 皮膚科専門医
  • フットケア学会評議員
  • 日本トータルフットマネジメント協会理事
  • 接触皮膚炎・皮膚アレルギー学会評議員


「第14回日本フットケア学会」 参加レポート

 2016年2月6・7日、神戸ポートピアホテルで開かれた「第14回日本フットケア学会 年次学術集会」(会頭:寺師浩人先生)に参加いたしました。
今回の学会のテーマは「歩行を守る」。糖尿病の合併症として知られる「糖尿病性壊疽」にかかった足を最小限の切断で守ることから、壊疽(えそ)しないように試行錯誤する取り組みの話、病院と地域を結ぶ努力や、介護職におけるフットケアへの取り組みなど盛りだくさんの内容でした。
シンポジウムよりも看護の発表である一般演題の部屋が立ち見になるという盛況ぶりでした。

column_img03.jpg

 毎年開催されている学会ですが、最近では熱心なコ・メディカル(医療従事者)の方たちや、民間のフットケアサロンの経営者、介護福祉士などの参加が特に増えているように感じます。
 看護のフットケアの中に「靴」や「インソール」の指導が当然のように盛り込まれるようになり、さらに運動を指導することも増えてきているようで、徐々に各病院のフットケアの内容がスキルアップしています。また、地域を巻き込んだ活動を精力的に行っている方もおられて、とても感心いたしました。

 久しぶりにお会いした山下和彦先生の発表は「地域在住高齢者へのフットケアによる身体機能の改善と医療費への影響」というもの。出会った13年前にはすでに行われていた研究を地域で発展させ、フットケアが高齢者の医療費削減につながるというデータをお示しくださいました。また、地域の介護福祉士に対してフットケア技術を学ぶためのe-learningシステムを用意するなど、大変わくわくするようなお話が聞くことができました。


column_img04.jpg
  高山(左)と小笠原祐子さん

 「在宅足診療の実際」のシンポジウム(石井義輝先生、大場広美さん、古野佐由里さん、千田治道先生)では、病院から在宅に移った際の課題や介護環境へフットケアを導入することに関しての課題について教えていただきました。課題は多そうでしたが何をすべきか、どんな働きかけが有効なのか等ヒントをいただきました。

 さて私はというと、フットケア学会に初参加したマルホ株式会社と共催のイブニングセミナーと、一般演題「爪」の座長を努めさせていただきました。おかげさまでどちらも会場は超満員でしたが、それだけ「スキンケア」や「爪のケア」に対して勉強をする機会が切望されている現状を改めて感じました。ここは爪の第一人者としてより一層頑張らなければならないと気を引き締めました。

楽しくおいしかった神戸の学会から、さらなる元気をいただきました。
ありがとうございました。