コラム

プロフィール

原田 繁

FHAが開催するシューフィッター養成講座を運営、講師も務める。

シューフィッター認定のための足型(ペドカルテ)審査担当、シューフィッター向け情報誌「トレデュニオン」編集長。

一般消費者からの問い合わせや雑誌、ネットにテレビなどメディアへの取材対応、さらに計測会や講演、SNSを通じて「シューフィッティング」の大切さを啓蒙する活動を日々、行っている。

TBSドラマ日曜劇場「陸王」でカリスマシューフィッター村野尊彦役の市川右團次氏の演技指導を担当。


ランニングシューズの選び方(初級者)3-3(2021/12/14)

「ランニングシューズにもフィッティングは大切!」

次はフィット感です。これはシューフィッター目線になりますが、ランニングシューズにもフィッティングはとても大切です。

ランニング時には一般的に体重の4~5倍の負荷が掛かると言われています。

60kgの人なら240~300kgくらいの荷重が片足に掛かる計算になります。

一歩でそれだけの負荷が掛かるわけですから、何千歩、何万歩とそれを繰り返すと足部への負担は非常に大きくなります。

そう考えるとランニングシューズのフィッティングがいかに大切かお分かりいただけると思います。

足のトラブルを防ぐためにランニングシューズのフィット感はとても大切なので、購入する際はシューフィッターにフィッティングしてもらうことをお勧めいたします。

あなたのお住まい近くのシューフィッターはFHAのHP「シューフィッター検索」(http://fha.gr.jp/search)で簡単に探すことができますので、ぜひご活用ください!

靴紐でしっかり締めることができるからといって、ランニングシューズのフィッティングを軽く見ているとトラブルを起こしかねません。

ランニング、特に私がやっている「ゆるラン」は軽い気持ちで初めて欲しいですが、シューズのフィット感は軽くみないでください。

シューフィッターは片足で19か所ものフィッティングチェックを行います。

ランニングシューズのフィッティングには慎重になっていただきたいと思います。

足に合わないシューズを履いてランニングを初めると筋力が少ない人は怪我をしてしまうことがあります。

私も最初は膝を痛めたり、足底腱膜炎になったりして走れない時期がありました。

特に冬場は体が縮こまっていて怪我しやすいので注意が必要です。

ランニングの前にしっかりストレッチして体をほぐしてから走ってください。

最後にランニングのモチベーションアップの方法ですが、名所を巡るのもいいと思います。

私はさいたま市に住んでいて、ちょっと足の伸ばすとオリンピックのサッカー会場だった「埼玉スタジアム」や、年末の総合格闘技やアーティストのライブ会場として有名な「さいたまスーパーアリーナ」、

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※左から 「埼玉スタジアム」2枚 「さいたまスーパーアリーナ」

 

また政令指定都市としては珍しく大自然が残っている「見沼田んぼ」

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※見沼田んぼの奥にさいたま新都心と大宮駅の高層ビル群を望む

 

といった名所が多く、そういったところを巡って目でもランニングを楽しんでいます。

同じ理由で、出張の時は必ず走ります。
京都や奈良の古都巡りや神戸の港巡り(写真①)などのランニングは最高でした。

早くコロナが終息して、また全国の名所を走れる日を楽しみにしています。

FHAの事務所は浅草にあり、目の前に隅田川(写真②)が流れています。

浅草からさいたまの自宅まで隅田川沿いから荒川沿いを経由して、ランニングで帰宅していた時期もありました。

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※左から 写真①:神戸の港巡り      写真②:隅田川沿い

 

このようにいろんなところを走って、目で楽しんで見聞を深めることもモチベーションを保つ良い方法の一つです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

このコラムを読んで「ちょっと走ってみようかな。」と思っていただけると、すごく嬉しいです。

ランニング、特にゆっくり走る「ゆるラン」は本当に楽チンで気持ち良いのでお勧めです。

続けていると、そのうち体が走りたくなってきて、走らずにはいられなくなりますよ。

特に走ったあとの爽快感は本当にやみつきになります!

ランニングを継続するコツは決して無理をしないことです。健康のために、ランニングのある生活を初めましょう。


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