コラム

プロフィール

小暮祐輔

  • M&F株式会社所属
  • 足のトラブル専門店 メディカルフットセンター 院長
  • 攻玉社中学校サッカー部 メディカルトレーナー

タコやウオノメの位置でわかる、歩き方のクセと改善ケア方法2(2022/11/11)

【小趾球、小趾球外足にタコ・皮膚の角化がある方】

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足部の外側にタコや皮膚の角化が認められる方は、歩行時、片足が付く際にお尻が過剰に外側に移動してしまう、『尻振り歩行』を認める方が多くいらっしゃいます。

足部の変形としては、回外足、いわゆるハイアーチの方が上図の位置にタコや皮膚の角化が見られます。

この尻振り歩行の原因としては殿部の筋肉の弱化が認められ、片足立ちなどを行うとふらつきや持ち上げた側の殿部(骨盤)が下がる現象が見られます。

<改善エクササイズ例>

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尻振り歩行が認められる方には、主にお尻の外側にある『中殿筋』を鍛えることが効果的です。ヒップアブダクションなどが代表的で、骨盤を動かさずに太ももから先を斜め後方に持ち上げます。

中殿筋を鍛えると共に、動作練習も効果的となります。歩行は片足立ちの連続となるため、片足立ちで安定した姿勢を作れることが重要となります。

上図のように、骨盤を引き挙げるような位置でキープし、慣れてきたらタオルなどを敷き、不安定な場所でも行ってみると効果的です。

今回は代表的なタコ・ウオノメの位置から歩行のトラブルと改善ケアについてご紹介させていただきました。上述したような方がいらっしゃいましたら、改善エクササイズをお試しください。

タコやウオノメ、皮膚の角化は今回ご紹介した場所以外にもさまざまな場所にできます。

その全てに姿勢や歩行でのクセが影響していると私は考えております。

そのクセを改善するには、足元のトラブルを足元だけの問題と思わず、身体全体から起きているということを念頭に置き、トラブルの原因を探り出すことが根本的な改善につながります。

もし、お近くの方で足部のトラブルがなかなか改善しないという方がいらっしゃいましたら、足育研究会か当院までお気軽にご相談くださいませ。


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