コラム

プロフィール

黒田恵美子

  • 健康運動指導士
  • 東海大学体育学部体育学科卒

健康運動指導士、心理相談員、太極拳師範の資格を持ち、ひざ痛・腰痛予防などの介護予防、脳卒中リハなど運動弱者を支援するエクササイズから、女性を若々しく、美しくするためのブラッシュアップ講座まで多岐に渡る。


歩く動作と足の関係について(2015/09/24)

私達の身体は206個の骨でできており、「足」は片足28個の骨が上手に組み合わさって「動く」ということをしています。足のトラブルは、その上の関節である膝、股関節、骨盤、腰、背骨、肩甲骨、首に影響を及ぼします。単純に骨を積み木だと考えると、下の方で左に1cmずれたらその上で右に1cmずらさないとまっすぐに立っていることができません。骨盤で起こった歪みは下のひざへ、上の腰へと波紋のように歪みを連鎖させていきます。

足にトラブルがある方はひざと股関節の使い方に問題があることが多いです。ひざが内側に向かって曲がる(内また)と、重心が親指の付け根(拇指球)と土踏まずにかかり、指先は浮きやすくなります。本来あまり力がかからない場所に重心が乗ることで、鶏眼(うおのめ)や胼胝(たこ)ができたり、外反母趾や浮き指になったりします。また横のアーチがなくなる開張足になることもあります。

さらに、足のトラブルが元になって、それを避けるように身体をゆがめて動くことで、連鎖的に腰痛やひざ痛などを引き起こします。

ただし、人間は積み木ではなく、筋肉や関節でこれを修正することができますから、より正しい動かし方を意識することや、その動作をしやすくするために筋肉を強めたり関節を柔らかくしてあげることで、これを改善することができます。

日常で一番多く繰り返している動作は「歩き」です。千、万の単位で行う動作ですから、歩き方は、足への影響がとても大きいのです。

そこで、歩く動作の仕方を見直し、体操やストレッチ、筋トレなどのエクササイズで歩き方を改善することと、毎日の歩き方を意識して生活することがとても大切になります。

歩き方、動き方を意識して、体操を取り入れて、「足」のトラブルの改善につなげていきましょう。


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